雨天の丘へ マム トー
皆様、お元気でお過ごしでしょうか? 今日は、ピークディストリクト国立公園内でも必見と言われる丘へ行った時の様子をお伝えします。
お客様をご案内する時に 「今なら天気が良いですよ、お写真を撮りたいですか?」 とお伺いする事があります。 イギリスの天気、特に標高の高いピークディストリクトの天気は本当に気まぐれで、晴れ間が見えている間に写真を撮って置いた方が良いのです。
さて、先週末は、記録的な猛暑だったその数日前からは考えられない様な気温の低さと気まぐれな天候でしたが、以前から家族で行ってみたいと思っていたマム トー(Mam Tor)へハイキングして参りました。
こちらの写真はウィキペディアからお借りしました。
マム トーとは、ピークディストリクト国立公園内でもダービシャー側、ダークピークと呼ばれる砂岩の丘の南端にある丘です。 マム トーという名前は「母なる丘」を意味し、その名の通り、マム トーから地崩れして出来た丘が周辺にあるからなのですが、このマム トーの頂上に登ると、マム トーから連なる丘の峰々を上から見る事ができ、北側にはイーデールという美しい丘の麓の村、そして廃城があるカッスルトンも見下ろせます。
さて、説明はこのくらいにしまして、天候の悪い日に丘の上から撮った写真をごらんください。
こちらは、カッスルトンの入り口にある緑の谷、ウィナッツパスを見下ろして。
晴れていたらきっと美しいのでしょうね!
こちらはイーデール。
晴れていたら…(以下同文)。
向こうに見える丘の上の道まで歩く気満々のわたくしに賛成してくれるのは犬達だけです。
ずーっと歩くと、ハドリアヌスの長城に辿り着くはず。たぶん数日かかりそうですけれど。
パブ行こう、パブ!とそそくさと降りる面々(画像は無関係の人々です)
イギリス人がウォーキングに行くと必ずと言って良いほど途中経過の地点はパブ、そして最終地点もパブです。
勿論ビールを飲むのが目的です。ご飯は二の次でおつまみもなしに飲み続ける人も結構居ます。
なぜ酔っ払わずに運動できるのでしょうねえ。
丘を降り、イーデールまで運転してパブに到着。
嬉しそうなイギリス人達は早速ビールをオーダーしに行きます。
16世紀から営業しているこちらのパブは、石の壁に1577と刻まれています。
子供達にはジュースとお水、そして大人達はパイントと呼ばれるビールのグラスを注文しました。
おつまみはクリスプス(ポテトチップスの事)。
その後、散策するとこんな美しい沢が。
とても幻想的なこの景色は、パブから歩いて2分くらいのところにあります。
感動する私を横目に「もう疲れた、帰る」 と言い出すわが夫。
実は我が家の犬、デイジーが大変に暴れん坊な犬で、それを引っ張って肩を痛めたらしく申し訳なかったです。 ちなみに私は凄い力で引っ張るデイジーを平地でしか散歩させられませんので夫にお願いしましたが、頃ばない様にするのに難儀したそうです。
運転中、通行止めに遇いました。
「ンモー!」「ンモー!」と雄叫び?を挙げつつ移動中の牛さん達とそれを大声で追う農家の方々。
そしてドライブ中、みるみる内に、晴天になって行きました。
この日の夜は自宅でピッザを作ったので(我が家のお庭にはピッザ用の石窯が有ります)、嬉しい様な、ちょっと切ない様な気持ちになりました。
イギリスの天気は気まぐれですが、特に高地にあるピークディストリクト国立公園のお天気は更に輪をかけて気まぐれ、というお話でした。
今度はお天気が良い日にまたマム トーの頂上にて写真撮影して来ます。