サフラジェッツをご存知ですか?
「女性達に選挙権を」と書かれた旗を掲げて女性達は戦った。 写真はウィキペディアから
サフラジェッツ。アルファベットではsuffragetteと書き、複数形でsuffragettesとなります。
聞きなれない言葉だと思いますが、これは 「女性選挙権獲得運動者」 易しく言うと、女性に選挙権を下さいと運動した方々。 このサフラジェッツの運動は19世紀末から20世紀初頭にかけて行われ、女性にも参政権、選挙権を与える様に訴えました。 当時は男性、もしくは裕福な未亡人にしか参政権が与えられておらず、男女平等とは言い難いイギリスだったのです。 その運動は結構過激だった様で、ロシアから学んだ(?)ハンガーストライキ(=飲食を断ち、抗議する)や、器物損壊、放火、デモ隊、果ては王様の馬車に身を投げ出して命を落とす方なども居ました。
現在はサフラジェッツ達の勇敢な運動を誇りに思う向きの多いイギリスですが、当時の男性達はこの女性達のテロリスト的とも言える過激な運動に頭を悩ませていたそうです。
サフラジェッツ達の身を挺した運動が実を結び、今から100年前の1918年には財産に関する特定の規定を満たせば30歳以上の女性も選挙権を与えられ、そしてその10年後の1928年には21歳以上のすべての女性にその選挙権が拡充されました。
サフラジェッツ達、そしてサフラジェッツ支持者達(男性もいました)の言い分を聞かずにいるには、戦争中に家(=国家)を守った女性の働きは大きすぎたらしく、戦争によるポジティブな影響という見方もある様です。
今年はサフラジェッツ初の快挙、限定的な女性参政権の100周年ということで、イギリス各地で様々な催し物が開催されます。
ピークディストリクトの歴史あるマーケットタウン、アシュボーンでは9月の9日に街をあげての 「アンティーク オン ストリート」 というお祭りが開催されます。
年に一度のアンティークのお祭りです。歩行者天国にして、アンティークのお店の前にストール(露店)が出ていました。
これはアシュボーンにある数多いアンティークショップの方々、そして博物館までもが協力して、目抜き通りでアンティークのお祭りをする年に一回の日なのですが、今年のテーマはこの「サフラジェッツ」。
当サービスでもご案内して好評を頂いています、コスチューム博物館代表のノティさんの生徒さん達、アシスタントさん達がサフラジェッツ時代の衣装に身を包み、手に手をとってシュプレヒコールをあげながらプラカードを持って目抜き通りをデモンストレーションする予定だと伺いました。
昨年の様子。ノティさん(椅子に座った方)の生徒さんやアシスタントさんたちが可愛らしいヴィクトリア時代の衣装に身を包んでにこやかに写真撮影に応じていました。皆さん似合っています。 さらに、道路の策に手錠で繋がれた有名なサフラジェットの方を模して、実際にヴィクトリア時代のコスチュームを着た女性を道路の策に手錠でつなぐ、というパフォーマンスも予定しているそうです。 昨年のイベントもアンティークがたくさん出ていて目の保養になりましたが、歴史好きのアンティークコレクターや、滅多にないイベントをその目でご覧になりたい方にはお勧めのイベントです。 あいのりツアーは今のところ開催を予定しておりませんが、こちらのイベントと合わせてピークディストリクトやストークオントレントを巡ってみたい方は是非ご連絡ください。 お客様の大事な限られた時間、日程内で最高のツアーをお届けしています。